現行犯逮捕(げんこうはんたいほ)とは、現行犯人を逮捕することです。 現行犯人は、 ①現に罪を行い、又は現に罪を行い終わった者 ②罪を行い終わってから間がないと明らかに認められ、かつ、法に定める一定の要件を満たす者 の2種類があります。 ②の現行犯人は①の現行犯人に準じるという意味で準現行犯人とも呼ばれ、②の現行犯人の逮...
刑事事件コラム
常習累犯窃盗(じょうしゅうるいはんせっとう)とは、常習的に窃盗・窃盗未遂を繰り返した人に適用される可能性のある罪で、盗犯等の防止及び処分に関する法律(盗犯防止法)の第3条に規定されています。判例(最高裁昭和44年6月5日)によると、「窃盗~を行う習癖を有する者を、その習癖のない者より重く処罰するため、通常の窃盗その他の...
執行猶予付き判決を受けると刑務所に収監されることもなく社会生活を送ることができます。執行猶予中でも結婚や引っ越しは自由に行えます。また、就職して仕事をしたり、パスポートの発行申請や海外旅行をすることも可能です。 もっとも、執行猶予中に罪を犯して起訴され裁判で有罪の認定を受けてしまうと、執行猶予が取り消され、新たに犯した...
殺人予備罪とは、人を殺す目的でその予備をした場合に成立する犯罪です(刑法第201条参照)。殺人予備罪が成立すると、「2年以下の懲役」に処せられることになります。 (予備) 第二百一条 第百九十九条の罪を犯す目的で、その予備をした者は、二年以下の懲役に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。 (殺人) ...
事件や事故、とくに交通事故を起こしたケースで、飲酒運転だった、無免許運転・免許停止中の運転だった、車を使う仕事をしているので免許取り消しや停止は困るなどの理由で、家族や交際相手、友人などに身代わり出頭を頼んでしまう人がいます。 ここで、 身代わり出頭をすると頼まれて出頭した側は罪に問われるのだろうか… 逆に、身代わり出...
①暴行によらない傷害罪の成立を認めた判例 事案の概要 本件は被告人が病気治療方法であるとして、当時20歳の被害者女性の承諾を得て陰部に陰茎を押し当てて性病を感染させたという珍しい事例に関して傷害罪を認定したものです。 判決文の抜粋 「傷害罪は他人の身体の生理的機能を毀損するものである以上、その手段が何であるかを問はない...
被害者が驚愕により判断力を失った状態を「抗拒不能」にあたるとした判例 事案の概要 この事例は、被告人が当時15歳の少女に対して欺罔等の巧妙な手段によって機会を作り、相手方の性的無知・性的所作事に起因する驚愕に乗じて姦淫した事例です。 このような場合にも準強制性交等罪(準強姦罪)の「抗拒不能」といえるかが問題となりました...
未決勾留とは? 未決勾留日数が算入される刑罰は? 未決勾留日数の計算方法を知りたい この記事では、刑事事件に強い弁護士が、これらの疑問をわかりやすく解消していきます。 未決勾留とは? 未決勾留(みけつこうりゅう)とは、勾留されてから起訴されるまでの被疑者勾留と起訴されてから判決が確定した日の前日までの被告人勾留のことで...
「重婚罪って普段聞きなれないけどどんな犯罪だろう…」 この記事では、刑事事件に強い弁護士がこの疑問を解消していきます。 具体的には、 重婚罪とは 重婚罪の構成要件 重婚罪の刑罰・罰金刑の有無 重婚罪の保護法益 重婚罪になるケース 事実婚(内縁)でも罪に問われるのか などについてわかりやすく解説していきます。 重婚罪とは...
「痴漢を疑われた時に免許証などの身分証明書を見せれば現行犯逮捕されないって情報をネットで見かけたんだけど本当?」 このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、痴漢事件に強い弁護士が、 痴漢を疑われた時に身分証明書を出せば現行犯逮捕されないのか 痴漢冤罪で現行犯逮捕した相手は法的な責任を負...