モラハラと夫婦げんかの4つの違い

モラハラとは相手を侮辱して尊厳を傷つけたり無視するなどの態度で精神的に追い詰める行為を指します。また、夫婦間におけるモラハラでは時に叱責が伴うこともあることから「家庭内パワハラ(暴力や叱責をするなど相手を威圧する行為)」とも言いますし、暴力がなくても精神的に相手を傷つけますので「精神的DV(夫婦間暴力のこと)」の一種でもあります。

しかしここで、

「夫婦喧嘩でも心無い言葉で名誉や尊厳を棄損されることもあるし、無視されたり冷たい態度をとられて精神的に追い詰められることもある…」

「はたしてモラハラと夫婦喧嘩は何が違うのだろう?」

といった疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、モラハラ離婚に強い弁護士が、モラハラと夫婦げんかの違いについてわかりやすく解説していきます。

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モラハラと夫婦喧嘩との違いは?

①絶対的な上下関係を前提としている

モラハラと夫婦喧嘩の違いについて、「絶対的な上下関係を前提」としているかどうかという違いがあります。

夫婦喧嘩の場合、それぞれの間に上下関係や支配・被支配の関係は存在していません。あくまでも対等な夫婦の互いの主張が衝突してしまっている状態を夫婦喧嘩であると考えることができます。

しかし、モラハラの場合には、相手は圧倒的に自分が上位・支配者であるかのごとく振舞います

モラハラは自分の思い通りに相手のことを操る・コントロールすることを実現しようとする行為であるため、上位者が下位者に対して、特定の行動を強要したり禁止したりするという特徴があります。

モラハラ行為が「束縛」や「命令」という形で顕在化するケースが多いのはこのような上下関係、支配・被支配の関係を前提に、相手がこの関係を維持しようと企んでいるからです。

②恐怖による支配・被害者が体調を崩すことも

恐怖による支配であるかどうかも、モラハラ行為と夫婦喧嘩の違いだと言えるでしょう。

夫婦喧嘩の場合、怒りや失望の気持ちの方が夫婦双方の内心として支配的な傾向が強いでしょう。そのためそれぞれの見解をぶつけ合う結果となるため、事態が平行線をたどることになるのです。

しかし、相手からモラハラ行為をされている場合、もっとも支配的な感情は相手に対する「恐怖」の感情です。モラハラは相手に対して恐怖や羞恥心を与えて思い通りに行動を指図・規制する行為だからです。

そして、恐怖という感情は人間の健康な精神をむしばんでいく可能性もあります。

そのため継続的にモラハラ行為をされた場合には、被害者の体調が悪化したり精神的に不安定になってしまったりする場合があるのです。

相手から暴言やひどい態度をとられることで全身の血の気が引いて身体が冷え切ってしまったり、相手からのLINE通知を見ただけで突然体調が悪化して何もする気になれない・横になっていないとしんどい、という不調が出てきてしまう人もいます。

③相手の感情や気分次第で勃発・収束

相手の感情や気分次第で勃発する傾向が強いのもモラハラ行為の特徴です。

夫婦喧嘩の多くは、何かしらのきっかけがあって発生し、お互いが折り合いをつけて仲直りすることで収束していくものです

しかし、モラハラ行為に出る人物は、自分の考えや意見が絶対的に正しいと思い込んでいます。さらに相手の意見や希望などというものは、いつでも間違っており耳を傾ける価値などないと本気で考えている人物もいます。

そのため、モラハラ行為のトリガーとなるのは「自分の思っていたこととは違う」「想定していなかったことが発生した」という事態です。モラハラをする人は上記のような予想外の事態が発生したときの感情の揺れ動きに耐えられないのです。そのため自分の身の回りだけでも自分の思い通りにコントロールできるようにしておかないと我慢ができません。

このような特徴があることから、モラハラ行為は相手の感情や気分次第で勃発したり収束したりします。感情や気分は本人以外の第三者が自由にコントロールすることができないものですので、そのような属人的な感情に振り回される側は堪ったものではありません。

④事実ではなく感想の問題

事実ではなく感想が問題となっている、というのもモラハラ行為の特徴です。

夫婦喧嘩の場合には原因となるのが、「夫が家事に参加しない」「妻がお金を使いすぎた」など一定の事実である場合が多いでしょう

これに対してモラハラ行為は、相手がある事実に対して「気に入るか・気に入らないか」という感想・評価の問題だということができます。

「自分は気に入らないから気に入るように行動しろ」というのがモラハラを行う人の本質的な要求です。相手の感想が問題となっているため事実に変更を加えれば解決するとは限りません。

行動を改めたとしても「それでも気に入らない」と相手は言えてしまうのです。そのため明確な解決策が無いということも夫婦喧嘩とは異なるモラハラ行為の特徴です。

まとめ

モラハラと夫婦喧嘩の違いについて解説してきましたが、ご自身がモラハラ被害者である自覚を持たれた方もいるのではないでしょうか。

モラハラ夫モラハラ妻と、これ以上夫婦としての関係を継続していくことは無理だと感じた場合には、弊所の弁護士までご相談ください。

弊所では、モラハラ離婚問題の解決を得意としており実績があります。親身誠実に弁護士が全力で依頼者をサポートしますので、モラハラ配偶者との離婚をお考えの方はまずは弁護士による全国無料相談をご利用ください。相談する勇気が新しい人生への第一歩となります。

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