長年、結婚詐欺の相談を受けてきた法律家として感じることは、日本人は、日本人よりも外国人のほうに騙されやすい傾向があるということです。
「え?!外人に対してのほうが警戒感が強いでしょ」と驚く人もいれば、「わかる」と共感する人もいることでしょう。
では、なぜ日本人は意図も簡単に彼ら(彼女ら)に騙されてしまうのでしょうか。
ここでは、女性と男性の被害体験談をもとに、国際結婚詐欺の手口や特徴ががわかるように弁護士が解説していきます。
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目次
国際ロマンス詐欺とは
国際ロマンス詐欺とは、主にSNSやマッチングアプリなどネットで知り合った外国人に好意があるかのように近づき、さも恋愛感情や結婚願望があるかのように装い、様々な手法で金銭を送付させる特殊詐欺の一種です。
別名、国際結婚詐欺、国際恋愛詐欺、あるいは単にロマンス詐欺とも呼ばれています。
基本的には、日本人が日本人を騙す結婚詐欺と同じで、恋愛感情や結婚をちらつかせて金銭を騙し取る手口の外国人ヴァージョンです。
ただし、国際結婚詐欺には次のような特徴があります。
- ①会ったこともないのに騙されてお金を海外送金してしまうケースが多い
- ②SNSや交流サイトなど、出会いのきっかけがインターネットであることが多い
- ③組織的に活動していることもある(結婚相談所が共謀)
もちろん、これら全ての特徴が必ずしも当てはまるものではありません。実際にこのあとに紹介する3つの被害体験談のうち2つは、実際に結婚まで至っています。
しかし、こういった特徴の被害が頻発していることから注意が必要でしょう。
体験談①:結婚相談所と中国人女性の両方に騙された事例
被害者:日本人男性43歳
私が国際結婚詐欺の被害にあってしまったのは、結婚相談所を利用したからでした。 今から3年前、39歳だった私は「いい加減結婚しないとヤバイな……」という気持ちから、婚活に力を入れていました。
ただ私の職業が農家ということもあり、なかなか私とおつきあいしてくれるような女性はおらず、いくつもの結婚相談所を利用して、私と結婚してくれるような女性を探していました。
そんな中で見つけた結婚相談所(以下、Y相談所)が悪質なところだったんです。 インターネット上では「外国人との結婚」なんて書かれておらず、私も特に警戒していなかったのですが、そこで紹介される相手が、なぜか韓国系や中国人ばかり……。
さすがに外国人ということもあって、私も警戒していたのですが、今まで利用していた結婚相談所で知り合った女性よりも、Y相談所で紹介される女性たちは遥かに若いし、私に対して優しく接してくれるので、私もついつい良い気になってしまって……。
それでY相談所で紹介してもらったチェン(仮名)という中国人女性と結婚を前提にお付き合いすることになったんです。
その子は私と15歳も年の離れた24歳で、留学のために日本に来たそうです。器量もよく、活発な子で、私はすぐに夢中になってしまいました。日本語もそれなりに上手だったし、意思の疎通もズムーズにできていたし何より彼女から「結婚するならあなたみたいな人が良い」と言われ、私も浮かれていました。
職業は大学生をしているということだったのですが、実際のところはどうだったんだか(苦笑) ただ私と付き合いはじめてから、1ヶ月ほど経って、そろそろ留学ビザの期限が切れてしまうので、自分の国に帰らなければならないとチェンは言い出しました。
金目のものと一緒に妻は消えた
その時は私も彼女に夢中でしたら、どうにかして中国に帰らない方法はないのか、いろいろと調べてみました。彼女も彼女で「中国に帰りたくない!」と泣いて私に訴えるので、私も彼女の迫真の演技に負けてしまい「それじゃあ、結婚しようか?」というように、彼女と結婚することに……今思えば、ここでやめておけば良かったんですけどね。
私の方の両親にチェンを紹介する前に、チェンの両親に挨拶に行くということになりました。私は中国に行ったことがないので、すべて彼女に任せることにして、彼女に言われたままの金額を支払いました。
30万円ぐらいだったでしょうか? 飛行機チケットやビザの取得費用やらホテル代やらで、30万円が必要だと言った、彼女の言葉を信じたのですが、これが国際結婚詐欺の第一歩だったんでしょうね。
チェンと一緒に両親に挨拶に行き、両親の会話を彼女が通訳するとチェンの両親から「結婚するにはお金が必要だ」と言われてしまいました。なんでも国際結婚の許可が最近は厳しくなっており、役人に賄賂を渡すために100万円近いお金が必要になるということだったのです。
さすがに「そんなにするのか!」と思いましたが、チェンと離れたくない一心で後日、日本に帰ってからチェンの両親に100万円を送金しました。その後、チェンの両親から結婚の許可を得たということで、Y相談所に制約金やらなんやらで、こちらも50万円近いお金を支払いました。
ただこの時には「チェンとやっと結婚できる!」という思いの方が強かったので、お金を支払うことになんのためらいもありませんでした。
実際に400万円近いお金を支払い結婚式もやって、新婚旅行も行って……という時ぐらいからチェンの態度が一変したんです。新婚初夜を別々のベットで。 その後、一緒に住んで農業を手伝ってもらうはずが、チェンは一切手伝うことなく、ネットで何やらチャットを楽しんでいるようでした。
私はそんなチェンの態度に「時間が経てば変わってくれるだろう」と言う淡い期待をしていたのですが、その期待は最悪の形で裏切られることになったのです。
ある日、両親と一緒に農作物を出荷して家に帰ると、おいてあったテレビや金目のものが一式チェンと共にその姿を消していたんです。その時は、チェンの身に何かがあったのではと、必死で心配しましたが、警察が来て、鑑識さんに色々調べられた結果、チェンが手引したのでは、ということが判明しました。
その後は、上へ下への大騒ぎです。 警察に被害届を出して、探偵に捜査を依頼して……で、結局、Y相談所も含めてその後は、一切連絡が取れなくなってしまいました。警察の話を聞く限りでは、Y相談所にだまされて国際結婚詐欺の被害にあった方は10人近くいらっしゃったようで、中には1000万円以上もだまし取られたケースもあったそうです。
この事件のおかげで私の父と母はめっきり老け込んでしまいました。 私も当分、結婚はごめんかな……といった感じです。
結婚相談所が犯罪に加担していることも
被害者男性のようなケースは、決して珍しくはありません。 警察発表によると、国際結婚詐欺の被害者の約80%が男性らしく、結婚適齢期を過ぎている独身男性は、近づいてくる外国人女性には注意を払ったほうが良さそうです。
今回のケースで残念ながら、多額のお金をだまし取られてしまった被害者ですが、法律事務所への迅速な依頼により、ある程度のお金をY相談所から返金させることに成功しました。
それでも、失ったお金と心の傷は大きく、未だに立ち直れてはおりません。 他の方も外国人女性と結婚を予定しているのなら、被害者のようにならないためにも、今一度お付き合いしている外国人女性のことを、冷静な目で見ることをオススメします。
れでは改めて、今回のケースを整理してみましょう。
- 結婚相談所から外国人女性を紹介される
- 外国人女性に優しくされ、夢中になってしまう
- 外国人女性や両親に何かにつけてお金を要求される
- 「お金の要求」を我慢し、外国人女性と結婚してしまう
- 結婚し、外国人女性が日本国籍を取得すると態度が一変
- 結婚した外国時女性と離婚するor突然いなくなる
- 国際結婚詐欺だということに気がつく
「恋は盲目」とは言うものも、婚活中に日本人女性に振り向かれず、存外な扱いを受けてきた男性からすれば、たとえ外国人女性であっても、優しくされれば「コロッ」とカンタンに落ちてしまいます。
そういった日本人を狙った結婚相談所絡みの国際結婚詐欺は少なくなく、最初から詐欺を行うことを前提に結婚相談所を開設している犯罪組織もあるほどで、騙されないためにも、信頼出来る結婚相談所を見つけることが、重要ですが、それを見極めるのは、なかなか難しい。
特に結婚適齢期を過ぎ、親や周囲からも結婚を迫られている長男の方にとっては、「結婚できていない」というプレッシャーは大きく、そういった焦りのせいで外国人女性にだまされてしまう、というのは、ある種仕方がない事のように思えます。
それでは、このケースのような国際結婚詐欺を未然に防ぐ方法はあるのでしょうか?
予防法:①「お金が必要」は詐欺と考えること
他の国際結婚詐欺のケースもそうですが、多くの場合、相手の外国人女性から、多額のお金を請求されることが何度かあります。
「ビザの更新費用にお金が必要だ」 「両親が急に病気になって、手術しなければならない」
など、如何にもな理由をつけて、お金を請求してくるケースがあるのですが、この場合、その理由のほとんどは嘘です。
しかも、相手の家族ぐるみで、こういった詐欺行為をしてくるから非常に質が悪く、人によっては外国人女性と結婚したら、相手の両親まで日本に移住してきて……という悪質なケースもあるようです。
結婚相手に対して、ビザや親族の事故、地元警察への賄賂などを理由にお金をだまし取るのは、国際結婚詐欺師にのみ見られる特徴です。日本人では理解出来ないその国の言葉や常識、法律を盾に、お金をだまし取ろうとするこの行為はお互いに外国人だからこそ通用する方法です。
こういった国際結婚詐欺にだまされないために、「多額のお金を請求されたら、国際結婚詐欺だ」と思うようにしましょう。
少なくとも、本当に相手の外国人女性がアナタのことを本当に愛しているのなら、たとえ両親のためと言えど、多額のお金を出させようとはしないハズです。
予防法:②冷静になる
今回のように、被害にあってしまう方は、例外なく、相手の女性の言葉を無条件に信じ切ってしまっています。
この事例を読んだアナタは、「こんな詐欺に引っかかってしまって、バカじゃないのか?」「オレなら、こんな詐欺に引っかからない」と思いませんでしたか?
冷静になって考えて見れば、結婚前にお金をあんなにも請求してくる花嫁がいるというのもおかしな話ですし、そもそも結婚相談所が外国人女性を紹介してくるという時点で、すでに詐欺の兆候が見て取れます。
それでもこの方が騙されてしまったのは、焦っていたからです。
どこかの段階で、いったん冷静になり「もしかして、国際結婚詐欺なんじゃ……」と疑いの視線を向けていれば、ここまで大きな被害にならなかったかも知れないのです。
だから、あばたも笑窪で、相手の女性に夢中になるのは楽しいかも知れませんが、結婚は人生の一大事。しかも、相手の女性は日本人ではなく、外国人です。手放しに信用するのではなく、相手の行動を今一度冷静になって見つめる必要があるでしょう。
体験談②:外国人好きの日本人女性の被害事例
被害者:日本人女性36歳
私は、若い時から「結婚するなら、断然アメリカ人かイギリス人!」「ハーフの赤ちゃんを産みたい!」と常々思っていました。国際結婚詐欺の被害にあった今は、もう外国人男性との結婚は懲り懲りですが、とにかく外国人男性との結婚を夢見ていたのは事実です。
だから「外国人男性と結婚出来る!」という触れ込みで募集をかけていた結婚相談所の婚活パーティーに参加しました。この相談所自体はまともで、実際に会員になられていた方も、外資系企業に勤めていた方ばかりでした。
ただ、私がその人の正体を見抜けず結婚したのが間違いだったんです……。
私が出会ったアメリカ人のアレックス(仮名)は、大手外資系に勤めるビジネスマンということでした。 顔はハンサム。整った顔立ちで、私は一瞬で彼のことが好きになってしまったんです。
その時は「私の運命の人は、この人だ!」みたいに勘違いしてしまい、アレックスに猛アプローチをかけ、婚活パーティーの後で、デートを重ねて……。デートの所作もスマートで、女性を自然にエスコートしてくれるアレックスに私もうメロメロで(笑)
今思うと「何バカな男に夢中になってるのよ!!」と昔の自分を怒鳴りたくなってしまいますが、本当に当時は彼に夢中だったんです。
彼が日本人女性と結婚した目的は…
アレックスに夢中になっていた私は、冷静ではなかったんでしょうね。 彼が「アメリカにいる両親に仕送りしてるから、お金はあんまり持ってなくて」という言葉を真に受けて、食事やデートは毎回私が奢っていました。
で、ある日、彼から「話したいことがある」と言われて呼び出されたので「そろそろプロポーズ!?」とワクワクドキドキしていたら、彼から出た言葉は「仕事をやめて独立するつもり、なんだけど就労ビザが降りないから、アメリカに帰らなければいけない」という別れの言葉だったんです。
でも、私は彼と別れるのだけは嫌だったので「それなら私と結婚して、日本国籍とろうよ!」ということで、籍を入れることに。
そしてそれから数年して彼は帰化しましたが、暫くしてある日突然姿を消してしまいました。
それまで彼が、いろいろな理由をつけては、私から800万円以上もお金を借りていっていましたが、すべては日本国籍と私のお金目当てだったみたいです。
未だに許せませんが、弁護士さんに相談したら、彼にだまし取られたお金が返ってきたので、それだけは良かったかなと。でも、彼には私から奪った時間も返して欲しいです!!!
体験談③:会ったこともない男性に騙された事例
被害者:日本人女性41歳
私は実際にあったことがない外国人にお金をだまし取られてしまいました。 彼との出会いのきっかけは、Facebookでした。
彼、ジェイソン(仮名)は「日本語を勉強したいから、僕とテレビ電話をしてくれませんか?」というようなメールを突然私に送ってきたのです。私は前々から、英語を話せるようになりたくって、自分でも英会話スクールに行ったりしていたので、彼からの申し出は喜ばしいことでした。
もちろん、メールが届いた時には正直、訝しい気持ちもありましたが、そんな気持ちも何度かビデオチャットで、お互いに外国語を教えあううちに、忘れてしまいました。
最初の数回はお互いに英語と日本語を教えあって……という感じでしたが、何回もお互いにビデオチャットするうちに、私の方が彼に対して恋愛感情を抱いてしまい、毎日「勉強」という言葉を建前に、彼との通話を楽しんでいました。
最初は楽しいだけの関係だったけれど……!
彼とのビデオチャットは、すっごく楽しくって、時間を忘れていつも長話をしていました。そんなある日、彼が「Nさん(私)と会いたいから、日本に行ってみたい」「Nさんと結婚したい」と私に片言の日本語で、言ってきたんです。
その時、正直ものすごく嬉しかったです。 彼の口から「Nさんと結婚したい」と言われた瞬間、私は彼のために渡航費用を出してあげることを決めました。
彼は遠慮がちに(嘘だったんでしょうが)、私に銀行口座の番号を告げ、いつ会いに行くかまで、私と約束したのですが、指定された銀行口座にお金を振り込んだ瞬間から、ぱったり連絡が取れなくなってしまったのです。
「仕事が忙しいから連絡できないだけ」 「もうすぐ、彼から連絡がきっと来るから」
と思ってた時には、すでに遅かったんですね。 私が彼にお金を振り込んでからは、一切彼とビデオチャットすることはありませんでした。
ご丁寧にFacebookの履歴まで消して、彼は私の前からいなくなったのです。 実際に結婚したワケではないですが、それでも私からすれば彼の渡航費用にと送金した50万円は決して安い金額ではありません。
できることなら、取り返したい気持ちも強いですが、もう関わり合いになりたくない、というのが本当のところです。
国際結婚詐欺にだまされる人の傾向
国際結婚詐欺を予防する観点から、これまで紹介した3人の事例を参考に、被害に会いやすい人の特徴について、ご紹介したいと思います。
自分引っかかりやすいタイプか、どうかチェックしてみてください。
①海外旅行が好き・国際結婚専門の相談所を利用
海外旅行が好きだったり、国際結婚専門の結婚相談所を利用したりするようなタイプは詐欺師の格好のターゲットです。
なぜなら、こういうタイプの方は金銭的余裕のある人が比較的多いからです。 当たり前ですが、お金がないよりはお金がある人はターゲットとして最適です。
そして、お金を持っていると判断したら、その人に対する反応が極端に変わります。 日本人は、手のひらをくるくる回すように、相手によって態度を変える人間は好かれませんが、外国人の場合は逆です。
どこか日本人とは、別の人種だと思っているため、お金のあるなしに関して、態度が変わったところで、さして気にはしません。よっぽど露骨に態度を変えない限り、お金を持っていることを知って、多少態度が変わっても、日本人は外国人に対してなら気にしない傾向があります。
しかし、その外国人に対する無警戒さこそが、彼らにとっての、絶好のチャンスです。
相手からすればいいカモを見つけた瞬間であり。ご丁寧に相手は外国人だからという理由で警戒心を抱いてはいない……となれば、これほどのチャンスはないでしょう。
日本人相手の婚活では、特に男性の場合お金があることは女性に対する大きなアピールポイントですが、外国人相手に対してはその「お金があるアピール」が隙だと思われ、付け込まれてしまう場合がありますので注意が必要です。
②優しい人、情に厚い人
優しいからこそ、相手の嘘を信じてしまう。 情に厚いからこそ、困った相手をほっとけない。 こういう人は、日本人の結婚詐欺師にとっても同様にいいカモではありますが、外国人相手からすれば、まさに理想のカモです。
海外で日本より恵まれた国は、ほとんどありません。そういった前提条件の前で、我々日本人は、どうしても困っている外国人に対して、何かをしてあげたくなってしまいます。そして、優しい人ほど外国人の言葉に、たとえそれが嘘だったとしても耳を傾けてしまい、結果的にお金をだまし取られてしまいます。
特に情に厚い人は面倒見が良いので、何かと便宜を図ってしまいますが、姑息な外国人にとって、その状況は「庇を貸して母屋を取られる」そのもの。少しずつその優しさ、情の厚さにつけ込み、アナタの財産をすべて奪い取ってやろうと画策しています。
普段は優しい人、情に厚い人でも良いのですが相手が外国人である場合は、優しいからこそ、情に厚いからこそ、お金をだまし取られてしまうかも知れない。そう思って日本人以上に警戒するようにしてください。
③異性に不慣れな人
男女問わず、真面目に生きてきた人の中には、異性関係に不慣れな人も大勢いらっしゃいます。
特に日本人は外国人に比べてシャイですから、外国人のストレートな口説き文句や誘い文句に免疫がありません。そのため「コロッ」とだまされてしまうのです。
日本人から、付き合ってからたいして日数が経っていないのにもかかわらず「アナタのことが好き」「愛している」と歯の浮くようなことを言われたら、警戒してしまいますが、相手が外国人だった場合はどうでしょう?
日本人よりも感情表現がダイナミックであり、感情豊かな外国人から「スキ、スキ」「アイシテル」と言われて警戒するどころか、気を良くする人の方が大半なのではないのでしょうか? そんな日本人の隙きを彼らは見逃しません。
異性関係に不慣れであると自覚しているのならば、いったん誰かに相談するなりして、冷静になって、相手の外国人の真意を考えてみませんか?
注意!国際ロマンスの投資詐欺は弁護士での解決は困難
国際ロマンス・投資詐欺のケースは、一般に被害回復が難しい事案であるとされています。
詐欺師が外国人である場合には、その特定が難しく、LINEやX(旧Twitter)の運営会社は弁護士会照会に応じない可能性があります。また振込先口座からすぐに出金されるケースが多く、さらに仮想通貨で送金している場合には追跡したり差し押さえたりすることができません。
したがって、国際ロマンスが絡んだ投資詐欺ケースについては弁護士でも解決が困難である可能性があります。
弁護士会のWEBサイトでも次のような注意喚起がなされていますので、国際ロマンスの投資詐欺の解決を弁護士に依頼するかどうかはよくよく検討する必要があるでしょう。
Q6 弁護士に頼めば国際ロマンス・投資詐欺の被害回復はできますか?
A6 国際ロマンス・投資詐欺は、一般的に、被害回復が極めて難しい類型とされており、被害を回復することができない可能性が高いとされています。
そのため、新たに弁護士に依頼しても、その弁護士への支払分も回収できずに、費用倒れになる可能性が高いとされています。
依頼に当たっての見込みや可能性については、依頼を検討されている弁護士と十分に話し合ってください。
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