
※本記事は当事務所が実際に解決した事例をもとに作成しています。依頼者のプライバシー保護のため、氏名・年齢・具体的な状況等については一部変更を加えています。
1. 事案の概要(相談前の状況)
状況: 盗撮の発覚、警察が現場に臨場
Aさんは、マッチングアプリで知り合った女性と複数回やり取りを行い、意気投合したため、ホテルに行くことになりました。
ホテルに入室後、Aさんはメガネ型のカメラを用いて、女性の撮影をしてしまいます。後に視聴して個人的に楽しもうと出来心で撮影してしまったようですが、Aさんがメガネをいつまでも外さないことを不審に思った女性に撮影の事実が発覚し、その場でメガネ型カメラを没収されてしまいます。
女性は、盗撮をされたのですぐに現場に来て欲しいと、すぐに警察に通報しました。ほどなくしてホテルの部屋に警察が臨場し、女性やAさんから事情を聞くこととなりましたが、自身での対応が難しいと考えたAさんがその場から弊所に電話で連絡をしてきました。
2. 弁護士の対応と解決への流れ
Aさんは、撮影した証拠が残っているメガネ型のカメラを没収されたうえ、複数の警察官が現場に臨場したことで強い不安を感じられておりました。特にお仕事上のお立場もあったことから、職場や取引先に発覚して仕事ができなくなってしまうのではないかと考えておりました。
そのため、まずはAさんを落ち着かせることが最優先であると考え、全ての対応を弊所が引き取ることは可能であること、その場合には直接対応いただく必要はないこと、相手方女性との話し合いや警察の対応も全て引き取るといったことを説明しました。
そのうえで、Aさんに希望があれば、電話を通じて女性や警察と今後の対応について話をすると伝えました。Aさんは、自分で対応することが困難であると考えていたようで、全てを任せたいとご意向をいただきました。
そのため、まずは現場に臨場した警察官と話をしました。警察としては、メガネ型のカメラによって撮影されたかどうかを現場で確認することができなかったことから、警察署に同行して、撮影内容を確認させて欲しいと考えていたようです。
次に、相手方女性と話をしました。女性としては、撮影の事実があったとしても、当該データを確実に削除してくれるのであれば、これ以上事を大きくするつもりは無いという意向があることが分かりました。
状況を整理すると、警察に任意同行したうえ、撮影の事実の有無や撮影内容を警察官立ち会いのもと確認し、確実に画像を削除するのであれば事件化を回避できることが分かってきたので、Aさんにはその旨を伝え、不安があればいつでも当職の携帯電話宛に連絡するよう指示を出しました。
その後、Aさんは臨場した警察官とともに警察署に向かい、撮影の事実や内容を警察官立ち会いのもと確認し、画像データを削除することで解放されました。
また、相手方女性に対しては、弊所の情報をお伝えしたうえ、今後、何らかの請求等があれば、すべて弊所で対応するので、いつでも連絡されたいとお伝えしておりましたが、その後、弊所に連絡が来ることはありませんでした。
3. 解決結果と弁護士のコメント
刑事処分: 被害届提出なし(逮捕回避・前科つかず)
職場・家族: 発覚することなく解決
マッチングアプリで知り合った相手方との間でトラブルが発生することは比較的多くあり、弊所でも現在まで多数のご相談・ご依頼をお受けしてまいりました。具体的には、本件のような盗撮トラブルのほか、性的関係の対価として事前に渡したお金を騙し取られた、性的関係を持った後、親族等を騙る人物にお金を脅し取られたといったトラブルもございます。
トラブルの内容が、家族や職場に知られたくないものであることから、早期解決を急ぐあまり、相手方や警察から言われるがままの状態となり、過大な解決金を支払ったり、事実でないことを認めてしまったりすることもあるため注意が必要です。
盗撮のトラブルは、弊所でも数多くご相談いただく類型の一つです。撮影機材が発達し、小型化したことで、知られずに撮影できるのではないかと軽い気持ちで撮影をしてしまうようですが、他方で、盗撮行為に対する警戒感は一般的に広がっているため、不審な言動を見抜かれて発覚するというケースが後を絶ちません。
軽い気持ちで撮影したのだとしても、性的姿態撮影等処罰法に反する行為であり、立派な犯罪です。本件では早期対応によって刑事事件化を回避できましたが、場合によっては、前科がつく可能性もあることを十分にご留意いただく必要があるでしょう。盗撮で逮捕された場合の詳しい流れや対処法については「盗撮で逮捕される?逮捕後の流れと勾留を回避する方法を解説」で詳しく解説しています。
本件のように、事件現場から弊所に連絡をいただき、初動対応の指示をしたうえで、その後、正式にご依頼をいただくというケースも稀にございます。相手方や警察がすぐそばにいる状況で、法律事務所に連絡をすることは簡単ではないかと思いますが、初動対応が後に大きな影響を及ぼすこともあります。
事実を認める内容や大きな金額を解決として支払う内容の書面を作成してしまったというお話はよく伺います。後に争うことができる場合もありますが、一度認めたものを覆すことは一般的にハードルが高いと言えます。
なお、盗撮をしてしまい、まだ警察に発覚していない段階で不安を感じている方は、自首という選択肢もございます。自首のメリットや流れについては「盗撮で自首する6つのメリット|流れや弁護士の自首同行を解説」をご参照ください。
ご自身での判断が難しいとお感じになられたら、可能な限り早い段階で弁護士にご相談いただければと思います。弊所では、24時間365日、ご相談を受け付けております。初回は無料でご相談をお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
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この記事の監修者
刑事事件の弁護に注力する法律事務所の代表弁護士。逮捕回避・早期釈放・不起訴獲得・示談交渉など、被疑者・被告人の権利を守るための迅速な弁護活動に豊富な実績を持つ。痴漢・盗撮・暴行傷害・薬物事件・性犯罪など幅広い刑事事件に対応し、24時間体制で依頼者とそのご家族を全力でサポートしている。

