その他の犯罪 私印不正使用罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①私文書偽造と私印不正使用罪の区別が問題となった判例 事案の概要 本件は、無免許運転による業務上過失傷害および救護義務違反(ひき逃げ)等で検挙された被告人が、捜査段階において、刑事責任を免れるために実弟の氏名を詐称した事案です。 被告人は、司法巡査が作成した「飲酒検知保管袋」および「道路交通法違反(酒気帯び酒酔い)事件...
その他の犯罪 有印私文書偽造罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①本人の承諾を得て住基カード交付申請書を提出したことが有印私文書偽造とされた判例 事案の概要 本件は、被告人が他人(名義人)になりすまして、市役所に対し住民基本台帳カード(以下「住基カード」という)の交付を申請し、これをだまし取ったという事案です。具体的には、被告人は名義人の承諾を得た上で、その名義を使って「住基カード...
その他の犯罪 建造物侵入罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①建造物侵入罪における「侵入」の意義について判断した判例 事案の概要 この事例は、春闘(労働組合が毎年春に行う賃上げ要求を中心とする闘争)において組合員8名が夜間郵便局舎に立ち入り、ビラ約1000枚を局舎内の机や壁、ロッカー、窓ガラスなどに糊で貼り付けたという事件です。 判決文の抜粋 「刑法一三〇条前段にいう「侵入シ」...
その他の犯罪 常習賭博罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①ブックメーカー利用で常習賭博罪の故意を認めた判例 事案の概要 本件は、被告人が約8ヶ月間のうちに合計23日間にわたり、日本国内(福岡県内等)からプロサッカーリーグの試合結果を対象とした賭博を行ったとして、常習賭博罪に問われた事案です。 被告人は、福岡県内にいた共犯者(甲ら)に対して合計227万円にのぼる賭金の申し込み...
その他の犯罪 信用毀損罪とは?該当する行為や事例・判例をわかりやすく解説 2026年3月1日 信用毀損罪とは、虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて人の信用を毀損した場合に成立する犯罪で、3年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金が科されます(刑法第233条前段)。 「名誉毀損罪との違いがよくわからない」「SNSへの書き込みが信用毀損罪にあたるのではないかと不安」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで...
その他の犯罪 身代わり出頭した側と頼んだ側が問われる罪は?警察にバレる? 2026年2月19日 身代わり出頭をした側は犯人隠避罪、頼んだ側は犯人隠避罪の教唆犯に問われます。身代わり出頭は捜査の過程でバレる可能性が高く、実際に逮捕に至った事例も少なくありません。 「身代わり出頭を頼まれて応じてしまったが、自分も罪に問われるのだろうか」「身代わりを頼んだ場合、どのような罪になるのか」「そもそも身代わり出頭は警察にバレ...
その他の犯罪 外患援助罪とは?適用された事例・判例は?成立要件や罰則を解説 2026年2月18日 外患援助罪(がいかんえんじょざい)とは、日本に対して外国から武力行使があったときに、外国に加担して、外国の軍務に服したり、軍事上の利益を与えた者を処罰する罪です。刑法第82条に規定されています。外患援助罪の罰則は「死刑又は無期若しくは2年以上の拘禁刑」です。なお、日本でこれまでに外患援助罪が適用された事例・判例はありま...
その他の犯罪 名誉毀損罪はどこから成立する?構成要件を解説 2026年2月18日 名誉毀損罪は、SNSや口コミサイトへの書き込みなど、日常の何気ない行動がきっかけで問われる可能性がある犯罪です。「自分の発言が名誉毀損にあたるのではないか」「警察から連絡が来たらどうすればいいのか」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。 名誉毀損罪は親告罪のため、被害者との示談によって告訴が取り消されれば不起...
その他の犯罪 放火罪の有名判例を弁護士が解説 2026年2月18日 ①建物が廻廊等により接続された神宮社殿は全体として一個の現住建造物であるとされた判例 事案の概要 この事案は、被告人がA神社に放火したことが現住建造物放火罪に当たるとして起訴された事件です。 これに対して被告人側は、A社殿は一体として現住建造物を構成していたわけではなく、被告人が放火により焼燬した本殿、祭具庫、西翼舎等...
その他の犯罪 重婚罪とは?事実婚の場合は?時効や罰金刑の有無を解説 2026年2月18日 重婚罪とは、配偶者のある者が重ねて婚姻をしたときに成立する犯罪で、2年以下の拘禁刑が科されます(刑法第184条)。日本では戸籍制度によって婚姻関係が管理されているため成立すること自体が極めてまれですが、偽造した離婚届による再婚や失踪宣告後の再婚など、例外的に重婚罪が問題となるケースも存在します。 「重婚罪の構成要件はど...