出会い系でヤクザを名乗る男に恐喝されたが0円解決した事例
出会い系で女の子と会ったらヤクザが出てくることはあるのだろうか…実際にヤクザが出てきたらどんな事態になるのだろう…

出会い系サイトやアプリで性行為に応じてくれる女性をお探しの男性からすればこのような不安が常につきまとうのではないでしょうか。

しかし、弁護士である筆者の経験上、出会い系でヤクザを名乗る男が登場したとしても、その多くが”ハッタリ”です。お金を脅し取りやすくするために不良少年や半グレが暴力団員を装っているケースがほとんどなのです。

この記事では、恐喝・脅迫被害に強い弁護士が、「出会い系でヤクザを名乗る男に恐喝されたが0円(追加支払いなし)で解決した事例」を紹介していきます。

なお、今この記事を読まれている方で、出会い系トラブルに巻き込まれて、本物ヤクザやヤクザ風の男に恐喝されてお困りの方は、全国無料相談の弁護士までご相談ください

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出会い系でヤクザを名乗る男に恐喝されたが0円解決できた事例

ここでは、当事務所の弁護士が依頼を受けて解決に至った事例を紹介します(※個人のプライバシーのため内容に一部変更を加えています)。

相談内容

この事案は、出会い系で知り合った女性と関係を持ったところ、ヤクザを名乗る男性から脅迫されて高額な金銭を要求されたというものです。

被害者の男性は、出会い系アプリを利用して知り合った女性と直接会って食事をしたあと、ホテルに行って男女の関係になりました。

男性がホテルを出たところ、待ち構えていた男から「俺は〇〇組(実在する暴力団の名前)のヤクザだ」「ヤクザの女に手を出したらどうなるかわかってるよな!」などと脅され、100万円の支払いを要求されました。

怖くなった男性はコンビニのATMに連れていかれその場で20万円を引き出し、男性に交付しました。残金は後日手渡しで払うように指示され、LINEを交換させられました。

さらに会社の名刺を取り上げられ、運転免許証をスマホで撮影されてしまいました。

この男性は、既に支払った20万については勉強料と思って諦めましたが、残金80万円は支払いたくないと思っていました。しかし、職場や住所を知られているので怖くなり、どうすればいいのか分からず、ネットで探した当事務所の弁護士に相談することにしました。被害者の一番の希望は、相手の男と今後一切の関わりを持たないようにすることでした

解決結果

  • 弁護士に依頼した結果、残金の支払いなし(0円)で解決することができました。
  • 相手男性からは名刺を回収し、運転免許証の画像を削除することを約束させることができました。
  • 被害者とは今後一切の接触をしないことを約束した合意書を取り交わすことができました。

弁護士の対応

依頼を受けた弁護士は、弁護士会照会によりLINE IDから順次、相手方の男性の氏名や住所を特定することができました。

LINEのIDがわかる場合には、LINE株式会社に照会して、LINEに登録している携帯電話番号を照会することができるケースがあります。そのうえで、携帯電話番号から各種携帯電話会社に照会することで、契約者情報を照会することができました。

弁護士は、特定できた相手男性に対して、暴力団に所属する者が今回のような行動を行った場合には、強盗罪・恐喝罪、詐欺罪などの犯罪に該当する可能性が高く、今後刑事告訴や損害賠償などの法的措置を検討しているという警告を、弁護士の名義の内容証明郵便で送付しました

そして、この書面を確認した場合は速やかに代理人弁護士に連絡するように要請しました。

すると、慌てた相手男性から弁護士宛てに連絡が入りました。

弁護士が男性に対して、指定暴力団などの反社会的勢力が関わった事件については警察も捜査を尽くして厳正に対処する可能性が高いことを伝えたところ、男性は実はヤクザではなかったことを白状しました

しかし、相手男性が行ったことは依然として、詐欺や恐喝に問われる可能性の高い行為であることを告げ、弁護士は相手男性に対して、残金の取り立てを行わないことや、今後二度と被害者に接触しないことを条件に、今回は一切の法的責任を追及しないことを提案しました。

男性側が任意に合意に応じたことでそれ以上のトラブルに発展することはありませんでした。

そして、トラブルが繰り返さないようにとられた名刺を返還してもらい、データの抹消や二度と男性に接触しないこと、これらに違反した場合には予め予定した賠償金の支払いに応じることなどを確認した書類を取り交わすことができました。

そもそも出会い系で本物のヤクザが関わっていることはある?

多くはハッタリ

出会い系サイトやマッチングアプリなどで知り合った女性と交際を始めようとすると、暴力団関係者と見られる男が登場するという「美人局(つつもたせ)」に本物のヤクザが関わっている可能性は低いといえます。

なぜなら、美人局の実行役は、被害者に対して自分の姿を晒さなければならないため、刑事事件に発展した場合には逮捕されるリスクが高くなります

オレオレ詐欺やロマンス詐欺のように電話やインターネット上でのやり取りで完結する特殊詐欺の方が、犯人にとっては安全に金銭を騙し取ることができます。

したがって、美人局を行う暴力団組員は減少傾向にあると考えられています。弁護士の経験上、出会い系でヤクザを名乗ったり、あるいはバックにヤクザがいると脅したりしてくるケースでは、その多くが被害者を怖がらせるためのハッタリだといえます。

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本物ヤクザが絡むケースもある

ただし、本物のヤクザが関わっているケースがないわけではありません

2022年には、出会い系サイトを通じて会った女性が男性と会ったことが発端となったトラブルがありました。この事件では、女性が実は指定暴力団の組長の知人であり、その暴力団組長の男ら5名が、男性を乗用車に監禁して顔を殴るなどして金を脅し取ろうとしたとして、監禁致傷と恐喝未遂で逮捕されています。

また2023年にも、現職警察官が出会い系アプリで知り合った女を乗せて飲酒運転をしていたことをネタに金銭を脅し取られる事案がありました。この事案では飲酒運転につけこんで警察官から現金160万円を脅し取ったとして特定危険暴力団組員の男ら5人が恐喝の疑いで逮捕されています。

ヤクザとトラブルになって脅された場合の対処法と頼れる相談先

まとめ

以上、出会い系でヤクザや暴力団を名乗る人物から金銭を要求される被害に遭った場合には、すぐに警察に駈け込むことが重要です。

また、各都道府県に設置されている「暴力団追放運動推進センター」に相談することもできます。この暴追センターは市民の暴力団追放活動を支援するために設置されている組織です。

ただし、相手による報復が怖い場合や、児童買春など自分自身も何らかの罪を犯している可能性がある場合など、できるだけ穏便にトラブルを解決したいという方は、弁護士に相談することをおすすめします

弁護士に対応を依頼することで、相手との連絡や交渉、刑事告訴などについてはすべて弁護士に任せることができます。

当事務所では、ヤクザやヤクザまがいの人物からの脅迫・恐喝事案の解決実績が豊富にあり、穏便・内密にトラブルを解決することを得意としております。親身誠実に弁護士が依頼者を全力で守りますので、出会い系でヤクザ絡みのトラブルに発展しお困りの方は、当事務所の弁護士までまずはご相談ください。お力になれると思います。

恐喝・脅迫された時の目的別の相談先と対処法|警察と弁護士の使分け

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